Research and Development

ペットボトル再生 〜OH's

OH'sはほとんどの植物に含まれている多価フェノール(ポリフェノール)を 化学的に修飾したポリエステル系ポリマーの熱安定剤です。
赤ワインやバナナなどに含まれるポリフェノールは体に良いといわれていますが、 これは体内で発生した活性酸素が他の細胞などを攻撃するのを抑える働きがあるためです。
OH'sも同様な働きをポリマー内で行います。 ポリマーは成形工程の熱やせん断応力によって分解します。この分解を止め、 樹脂を安定にすることがOH'sの役目となります。ポリフェノールは自然のものですから、 あまり熱に強くありません。
弊社はフェノール性水酸基を持ったままポリフェノールを重合し、耐熱性を向上させました。
それがOH'sです。OH'sはポリマーと相容性が良いため樹脂の中に均一に分散することが出来ます。


特許登録

3068614  3086806


PETは成形の難しい樹脂です

I. PET本来の特性


1. 流動開始温度が高い
2. 結晶化速度が遅い
3. 溶融領域での粘度が低い
4. 成形領域が非常に狭い
5. 加水分解が激しい

II. リサイクルPET(フレーク)材の特性


基本物性値の低下
品質の変動

OH'sがPETボトルの100%リサイクルを可能にした
樹脂材としての再利用には、基本物性の低下を抑制する改質、
改良の働きをする安定剤の添加が必須条件である
OH'sの特長
  • 劣化抑制効果(IV値低下抑制)熱安定性、耐候性向上
  • 耐衝撃性UP(IZOD 衝撃値:OH's無添加と比べて20%UP)
  • フレーク材+OH'sマスターバッチで使用可能
  • 従来材に比べてコストダウン可能
  • PC、PBT、PET、PC/PS、PC/ABSに活用効果大

UL認定取得材料

○94-V2グレード(1/16”)


お問い合わせ

R&Dセンター 加藤 毅

E-mail :tkato_trd@munekata.co.jp