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['11/06/01]

SDH溶着に関して 〜異なる樹脂を一体化する溶着技術〜

このたび、私たちムネカタグループはこれまでに当たり前のようで実用化されていなかった
種類の異なる樹脂の溶着接合という「SDH(Short Distance Heating)溶着」に成功しました。


◆SDH溶着とは
融点の異なる樹脂を互いに半ば溶かした状態でつき合わせる、
従来の熱板溶着を応用させた接合方法です。

SDH溶着では異なる材質の樹脂を接合するために熱板を2枚にし、
かつ、熱板にワークを接触させず、0.5mmほど離した状態で加熱することで
2種類のワーク材質それぞれの融点付近まで加熱し、
ワークが半溶融状態になった状態で押し付けて接合しています。

◆SDH溶着の特長
・接着剤やネジを使わずとも異なる材質の樹脂を接合できる
・機密性が高い
・融点の高い樹脂にも適用できる可能性がある
・接合部がはがれない。
・突起や湾曲がある3次元の形状にも適用可能である

◆SDH溶着実用化の可能性
・機密性の必要な燃料タンクの樹脂化
・色のついた樹脂性タンクに透明な樹脂で「窓」をつける
・耐熱性が必要な車載部品の樹脂化


SDH溶着が「日経ものづくり 6月号」(2011年6月1日発行)の
「特集 不可能な設計を可能にする加工技術」に紹介されました。

お問い合わせは下記までお願いします。

 ムネカタ株式会社 R&Dセンター 田中 昌浩(たなか まさひろ)
TEL : 024-547-2600 / 080-3325-7224
E-mail:mtanaka_mie@munekata.co.jp